ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヨルク」の意味・わかりやすい解説
ヨルク
Yorck von Wartenburg, Ludwig, Graf
[没]1830.10.4. ブレスラウ(現ポーランド,ウロツワフ)
ドイツ,プロシアの軍人。 1772年プロシア軍に入ったが,不服従の理由で 79年罷免。オランダ軍に入り東ドイツに勤務 (1783~84) 。 87年プロシア軍に復帰し,ポーランド戦争 (94) ,対フランス戦争 (1806) に従軍,1806年イェナ=アウエルシュテットの戦いののちリューベックでナポレオン1世に降伏。 07年のティルジット条約締結後,プロシア軍の再建に尽した。 12年ナポレオンに従ってロシア遠征に参加したが,タウロッゲンでロシアとの間に中立協定を結び (→タウロッゲン協定 ) ,ナポレオンに反旗を翻した。解放戦争では,バウツェン,カッツバハ,ライプチヒに転戦,パリを占領した。すぐれた野戦将軍であったが保守的で,K.シュタインや G.シャルンホルストによるプロシア軍制改革には反対した。
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