ヨンヌ川(読み)よんぬがわ(その他表記)l'Yonne

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヨンヌ川」の意味・わかりやすい解説

ヨンヌ川
よんぬがわ
l'Yonne

フランス中北部の川で、セーヌ川支流モルバン山地西麓(せいろく)の標高730メートル地点に発し、オーセルを経て北流、ラングル高地から北西流してきたアルマンソン川との合流点から北西流してセーヌ川に入る。水量が豊かで、ときには毎秒1000立方メートルを超えることもあり、セーヌ川の洪水の原因となってきたが、上流部に多くのダムが建設されてその危険は少なくなった。上流は運河が並行して走り、ニベルネ運河ロアール川と結ばれ、さらにブルゴーニュ運河を経てソーヌ川にまで通じている。

高橋 正]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヨンヌ川」の意味・わかりやすい解説

ヨンヌ川
ヨンヌがわ
Yonne

フランス中北部を流れるセーヌ川の支流。全長 293km。モルバン山地に源を発し,北流してパリ盆地に入る。ヨンヌ県を縦断しながらジョアニ上流で運河化したアルマンソン川を合せ,西に流れを変えるが,再び北流してサンスを通り,モントローで西流するセーヌ川に注ぐ。ニベルネ運河によってロアール川と,ブルゴーニュ運河によってソーヌ川と結ばれる。流域にはブドウ園地帯が広がる。

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