20世紀西洋人名事典 の解説
ヨーゼフ・マーリア オルブリヒ
Joseph Maria Olbrich
1867.12.22 - 1908.8.8
オーストラリアの建築家。
トロッパウ生まれ。
1890年にウィーンの美術学校に入学し、ローマ賞を受けてイタリアに留学した。1894年に帰国し、「ウィーン・ゼツェッション」(分離派)の創設者の一人となる。1897年、同派のためにゼツェッション館を設計し、1899年完成した。半球、半円、立方体、直六面体などの幾何学的な形態と直線や平面を基本とする様式で、20世紀初頭の建築界に影響を及ぼしたが、ドイツ国民の無理解に悩まされ、ティーツ百貨店(1908年)を遺作に早世した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報