ラリッチ(その他表記)Mihailo Lalić

改訂新版 世界大百科事典 「ラリッチ」の意味・わかりやすい解説

ラリッチ
Mihailo Lalić
生没年:1914-96

ユーゴスラビア小説家モンテネグロの生れ。祖国解放戦争に参加したが捕らえられて投獄される。ギリシア強制収容所脱出,再び戦列に復帰した。戦後,党機関紙《ボルバ》の編集者を経て作家となり,一貫して戦争をテーマに独自の世界を構築する。長編小説《悪い夏》(1953),《追跡》(1960),敵兵におびえながら山野を彷徨するパルチザンの孤独を描いた《嘆きの山》(1962)が代表作である。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 一生 田中

世界大百科事典(旧版)内のラリッチの言及

【ユーゴスラビア】より

…クロアチアが最も盛んで,郷土の農村風景や生活のエピソード,幻想や物語を油絵やガラス絵で描く。日本でも知られるラブジンIvan Rabuzin(1921- ),ゲネラリッチ,ラツコビッチIvan Lacković(1932- ),彼らの師匠格のヘゲドゥシッチKrsto Hegedušić(1901-75)に代表される。セルビアでは農民の彫刻がおもしろい。…

※「ラリッチ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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