ラルサ(英語表記)Larsa

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラルサ」の意味・わかりやすい解説

ラルサ
Larsa

ウルク南東 32kmに位置するバビロニアの古代都市。現イラクのタルサンカラー。前3千年紀から人間の住んだ跡があり,前 2025年頃アモリ人ナプラヌム (在位前 2025頃~05) が王朝創始。前 1924年5代目のグングヌムがイシンのリピト=イシュタルを敗北させて以来,ウル,ラガシュ,ウルクなどシュメール,アッカドの大都市を支配下に収め優勢を保った。またインドとユーフラテス川流域をつなぐ通商も行われた。しかしラルサの最後の王リム=シンが,前 1770年頃バビロンのハンムラビに倒されるに及んで,南メソポタミアにおけるラルサの支配は終りを告げた。 1933年に A.パロによって発掘され,新バビロニア,セルジューク朝時代の遺跡とともにジッグラト神殿,ヌル=アダド王の宮殿跡が発見された。

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