ランメルムーアのルチア(読み)ランメルムーアノルチア(その他表記)Lucia di Lammermoor

デジタル大辞泉 「ランメルムーアのルチア」の意味・読み・例文・類語

ランメルムーアのルチア(〈イタリア〉Lucia di Lammermoor)

ドニゼッティイタリア語によるオペラ。全3幕。1835年初演。18世紀のスコットランド舞台に、政略結婚を強いられたルチアとその恋人エドガルドの悲劇を描く。正気を失ったルチアが歌い続ける「狂乱の場」が有名。ランメルモールのルチア。ルチア。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ランメルムーアのルチア」の意味・わかりやすい解説

ランメルムーアのルチア
らんめるむーあのるちあ
Lucia di Lammermoor

イタリアの作曲家ドニゼッティの三幕オペラ。イギリスの作家W・スコットの小説『ラマムアの花嫁』に基づくS・カンマラーノの台本による。17世紀のスコットランドを舞台にした悲劇で、精神に異常をきたしたヒロインに扮(ふん)する歌手が声と技巧を聞かせる「狂乱オペラ」の代表的名作である。ストーリーは、領主エンリーコに父を殺され、城も奪われたエドガルドは彼を仇敵(きゅうてき)とねらうが、たまたまエンリーコの妹ルチアの危難を救い、愛し合うようになる。ところがエンリーコは妹の政略結婚を画策し、エドガルドが不実な男であるとルチアに思い込ませ、ルチアは誤解したまま悲嘆に暮れて政略結婚を承諾する。結婚式の場にエドガルドが現れ、逆にルチアの不実を責めるが時すでに遅く、その夜ルチアは精神に異常をきたして花婿を刺し、自らも死ぬ。それを知ったエドガルドも自刃して果てる、というもの。第二幕の「狂乱の場」はソプラノの聞かせどころとしてとくに名高い。単に「ルチア」と題されることもある。1835年ナポリで初演。日本初演は1918年(大正7)原信子(のぶこ)歌劇団による抄演。

[三宅幸夫]

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デジタル大辞泉プラス 「ランメルムーアのルチア」の解説

ランメルムーアのルチア

イタリアの作曲家ガエターノ・ドニゼッティのオペラ『ランメルモールのルチア』の別名原題《Lucia di Lammermoor》。

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