20世紀西洋人名事典 「リチャードカウパー」の解説
リチャード カウパー
Richard Cowper
1926 -
英国の作家。
本名ジョン・ミドルトン・マリー 〈Jr.〉。
コリン 筆名マリー。
「不死鳥」(1968年)、「ドミノ」(’71年)など、超常現象と結び付ける事により、彼の作品の定版とも言える純粋な合理性への不信を表した作品を描く。「離れた世界」(’74年)、「深淵」(’79年)などでは、SFを社会風刺の道具として使っている。F&SF誌に発表されたいくつかの中編と、「夜明けに笛吹く者」(’76年)の続編、「大洪水伝説」(’78年)によって人気を集める。このシリーズは、「時のつづれ織り」(’82年)で完結し、前作までに浮上してきた道徳的問題と立ち向かっている。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報