20世紀西洋人名事典 の解説
リチャード ブローティガン
Richard Brautigan
1935.(1933.説あり) - 1984
米国の詩人,作家。
ワシントン州タコマ市生まれ。
職業を転々とした後、1958年サンフランシスコに移住。’64年処女作「ビッグ・サーの南軍将軍」を発表。’67年現代アメリカの荒廃を詩的なイメージで幻想的に描いた「アメリカの鱒釣り」がヒッピー世代の若者の愛読書となり、作家としての地位を確立。作品は文明社会との絶縁をテーマにした、言葉の遊び、ブラック・ユーモア、幻想の世界への逃避が特徴。日本に関心が深く、しばしば来日。’84年猟銃で自殺。他の作品に「西瓜糖の日々」(’68年)、「ホークライン家の怪物」(’74年)、「東京モンタナ急行」(’80年)等。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報