20世紀西洋人名事典 「リチャードライト」の解説
リチャード ライト
Richard Wright
1908.9.4 - 1960.11.28
米国の小説家。
ミシシッピ州ナッチェズ近郊生まれ。
15歳の頃にメンケンの著作に接し文学に目覚め、19歳の頃に小説家を志してシカゴに出る。革命的芸術団体ジョン・リード・クラブに参加し、様々な職業に就きながら創作を行った。1932年に共産党に入党し’44年まで活動する。’46年にパリに定住した。’38年「アンクル・トムの子供たち」で「ストーリー」誌の文学賞を受賞、代表作「アメリカの息子」(’40年)で米国黒人文学を初めて世界文学の地位まで高めたと共に、指導的黒人作家となる。他の作品に自伝「黒人の少年」(’45年)、長編「アメリカの飢え」(’77年)。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報