ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リニュ」の意味・わかりやすい解説
リニュ
Ligne, Charles-Joseph, Prince de
[没]1814.12.13. ウィーン
オーストリア領ネーデルラントの軍人。ベルギーの古い公爵の家に生れ,オーストリア軍に勤務,七年戦争で活躍した。オーストリアの外交使節としてペテルブルグ滞在中ロシア女帝エカテリーナ2世 (大帝) の寵愛を受け,クリミア戦争に従軍。また当時著名な啓蒙思想家ボルテールや J.J.ルソーらとも交流した。フランス革命が勃発すると,ウィーンその他に避難してもっぱら回想録を書いた。 1808年オーストリアの元帥になったが名のみであった。主著『雑録』 Mélanges (34巻,1795~1811) ,『書簡集』 (09~12) ,『自叙伝断片』 Fragments de l'histoire de ma vie (1927) 。
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