リベレツ(読み)りべれつ(その他表記)Liberec

デジタル大辞泉 「リベレツ」の意味・読み・例文・類語

リベレツ(Liberec)

チェコ北部、ボヘミア地方の都市オドラ川オーデル川)の支流、ニサ川沿いに位置する。13世紀のドイツ人東方植民起源し、18世紀に毛織物生産で栄えた。19世紀建造のネオルネサンス様式の市庁舎、同国最古のリベレツ動物園などがある。南西郊のイェシュチェド山はスキーリゾートとして有名。ドイツ語名ライヘンベルク。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「リベレツ」の意味・わかりやすい解説

リベレツ
りべれつ
Liberec

チェコ、ボヘミア地方北部の中心都市。ドイツ名ライヘンベルクReichenberg。人口9万9832(2001)。オドラ(ドイツ語名オーデル)川の支流ルジツカー・ニサ(ドイツ語名ナイセ)川上流に位置する。13世紀後半のドイツ人の東方植民に起源をもち、16世紀末の織物職人の植民以来、織物で知られる。18世紀に毛織物生産で発展し、19世紀以来、繊維をはじめ機械、ガラス、食品工業が盛んである。ドイツ人の町であったが、第二次世界大戦後ドイツ系住民は強制移住させられ、現在、住民はチェコ人である。16世紀のルネサンス様式宮殿、18世紀のバロック様式の聖十字教会、19世紀末のネオ・ルネサンス様式の市庁舎などが残されている。

中田瑞穂

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改訂新版 世界大百科事典 「リベレツ」の意味・わかりやすい解説

リベレツ
Liberec

チェコ北部,北ボヘミア地方の中心都市。人口9万7400(2004)。ドイツ語ではライヘンベルクReichenberg。オドラ(オーデル)川の支流ニサ(ナイセ)川上流に臨むかつてのドイツ人町。ヤブロニツ・ナド・ニソウとともに北ボヘミア工業地区の核を構成し,伝統的な繊維工業をはじめ,ガラス・機械・食品工業が盛んである。毎年産業見本市が開かれるところとしても有名。13世紀後半のドイツ人の東方植民によって興った町で,18世紀に毛織物生産で飛躍的に発展した。19世紀以降,労働者運動,反チェコ人運動の拠点となった。1918年と38年にはドイツ人民族主義者によりズデーテン・ドイツ地方の主都とされた。
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百科事典マイペディア 「リベレツ」の意味・わかりやすい解説

リベレツ

チェコ北部,ドイツ,ポーランドとの国境に近い都市。ドイツ名はライヘンベルクReichenberg。北ボヘミア工業地区の中心であり,繊維工業をはじめ,ガラス・機械・食品工業が盛ん。13世紀にドイツ人の東方植民によりつくられ,ドイツ人町として知られていた。1938年のズデーテン問題の際の中心都市であった。10万3000人(2011)。

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