最新 地学事典 「リムネア海」の解説
リムネアかい
リムネア海
Limnaea sea
バルト海の後氷期の古地理的変遷において,約4,000~1,500年前にわたる時期をリムネア海の時代と呼ぶ。この前のリットリナ海の時代に比べると,この時期のバルト海はやや海退的で,塩分濃度は小。このためLittorina・Rissoa・Scrobiculariaのような高鹹(かん)度型の生物はみられなくなり,汽水種が優勢となった。Limnaea ovataはこの時期の標徴種。リムネア海の海岸にはカシ,ブナの森林が復活し,気温もかなり高まったが,降水量は今よりも少なかったと考えられている。
執筆者:湊 正雄
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

