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後氷期 こうひょうきpostglacial age

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

後氷期
こうひょうき
postglacial age

地質時代の第四紀更新世の最終氷期が終了した1万年前以後の時代。現世も後氷期に属している。比較的温暖な時期であるが,一様に温暖化したのではなく,数回の寒暖が繰返されて今日にいたっている。最後の氷期から後氷期の初めまでの間をプレボレアルといい,やはり温暖と寒冷を繰返し,それに伴って氷河は前進と後退を重ねながら,ボレアル期にいたる。冷温,乾燥期であるボレアル期は前 6800~5000年頃に相当し,以後温暖化していった。氷期以後,最も温暖であったのはいまから 3000~6000年前といわれ,こののち気温は徐々に低下している。

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デジタル大辞泉の解説

こう‐ひょうき【後氷期】

更新世の最後の氷期以後の時代。約1万年前から現在まで。後氷河期

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百科事典マイペディアの解説

後氷期【こうひょうき】

第四紀の最終氷期ウルム氷期)以降で現在を含む地質時代。完新世とほぼ同義であるが,最終氷期の終了時期をどのように認定するかは地域によって異なるため,後氷期という言葉は現在ではほとんど使用されない。

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大辞林 第三版の解説

こうひょうき【後氷期】

新生代第四紀完新世のこと。更新世の最後の氷期後、比較的温暖な時期。約一万年前以降。現在もこれに属する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

後氷期
こうひょうき

新生代第四紀の最終氷期(ビュルム氷期)が終わった約1万年前から現在までの時代。完新世(沖積世)、現世などと同義語に用いられることもある。最終氷期の末から始まった気候の温暖化に伴い、中緯度まで分布していた氷床や氷河が著しく後退してから以後の時代をさす。この時期の前半は氷河が融(と)けて海水が増したため海面上昇が著しい。気候の温暖化は約6000年前に頂点に達し、この時期には気温が現在より2~3℃ほど高かったことがわかっている。日本列島でもこの最温暖期には、海面が現在より2~3メートル高い位置に達し、各地の谷沿いや平野に内湾が形成された。これが縄文(じょうもん)海進である。このとき、黒潮は現在の位置より北上し、暖流系の貝類が現在より北にまで分布を広げている。[松島義章]

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世界大百科事典内の後氷期の言及

【気候変化】より

…100万年前以降,ドナウ,ギュンツ,ミンデル,リス,ウルムの5回の大きな氷期がおとずれた。(3)後氷期と歴史時代 第四紀のうち,最終氷期以降の,気候が温和になり始めた時代を後氷期と呼ぶ。後氷期の気候は,地球全体に温和になってきたが,やはり小さな寒暖の波があった。…

【沖積世】より

…沖積世は1823年にバックランドW.Bucklandにより,丘陵・台地に対して河谷ぞいの低地の形成時代に命名されたものである。 自然史の上では,最終氷期のあとの後氷期という時代である。そのはじまりは大陸氷河が消失する時期を基準にしている。…

【氷期】より

…ペンクとブリュックナーの研究のあと,ギュンツ氷期に先行するドナウ氷期,ビーバー氷期が加えられ,各氷期はそれぞれ2~3の亜氷期に区分された。 最終(ウルム)氷期の極相(最後の亜氷期)以後の氷床後退期(約1万年から1万数千年前まで)を晩氷期とし,それ以降の現在までを後氷期postglacial ageとして区分している。後氷期はスカンジナビア氷床がスウェーデンのラグンダ湖付近で2分裂した時期などを,そのはじまりの基準にしている。…

※「後氷期」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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