20世紀西洋人名事典 「ルイス・ビンセントトマ」の解説
ルイス・ビンセント トマ
Louis-Vincent Thomas
1922 -
フランスの人類学者,社会学者。
ダカール大学教授,パリ第5大学(ソルボンヌ)大学教授。
パリ生まれ。
哲学をパリ大学で学びながら、グリオール等の講義を人類博物館の民族学研究所で受け、人類学に惹かれる。後セネガル南部カザマンス地方の稲作農耕民ディオラ族の調査を行い、民族誌的大書「ディオラ族」(2巻、1958年)によってパリ大学で学位を得た。後ソルボンヌ大学で社会学、人類学の教授を務め、死をめぐる観念、儀礼の研究に没頭し、’66年死学会創設に参加。SF映画にも造詣が深くフランスSF大賞を「文明と妄想」(’79年)で受ける。著書「死の人類学」(’75年)。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報