20世紀西洋人名事典 の解説
ルイ・ドゥ・ラ・バレ プサン
Louis de La Vallée Poussin
1869 - 1935
ベルギーの梵語・仏教学者。
元・ゲント大学教授。
別名プサン・ドゥ・ラ・バレ。
パリでシルバン・レビらに師事した後、オランダのライデン大学でケルンにインド文学を学ぶ。帰国後はゲント大学教授を務める。レビの初期の弟子としてベルギー、フランス仏教学の伝統を体現化し、仏教諸論書の文献学的原典研究に多大な業績を残し、彼の門下からはラモットが出た。又、赤沼智善、宮本正尊らの日本の仏教学者とも親交があった。「倶舎論」「成唯識論」などの漢語典籍のフランス語訳研究は今日でも古典的価値を持ち、世界の仏教研究の名著とされている。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報