ルイ7世(読み)ルイななせい(英語表記)Louis VII, le Jeune

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ルイ7世」の意味・わかりやすい解説

ルイ7世
ルイななせい
Louis VII, le Jeune

[生]1120頃
[没]1180.9.18. パリ
フランス王 (在位 1137~80) 。カペー家出身。ルイ6世長男。「若年王」と呼ばれる。父王以来の政治顧問,特にサン・ドニ修道院院長シュジェールを重用し,父王の政策を継承してイルドフランスを平定し,シャンパーニュ伯と争ってこれを制圧した。 1145年第2次十字軍遠征に陸路出陣,小アジア横断中に大損害を受け,ダマスカスを占領できないまま帰国した。妃エレオノール・ダキテーヌ (エリナーアキテーヌの) と離婚 (52) ,その婚資アキテーヌ地方を失ったが,エレオノールがアンジュー伯アンリ・プランタジュネに再嫁し,次いでアンリがイングランド王位を継承 (ヘンリー2世) したためイングランド王の広大な大陸領が形成されることになり,以後のフランス王権の伸張にとって大きな障害を残した。

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