ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エリナー」の意味・わかりやすい解説
エリナー[アキテーヌ]
Eleanor of Aquitaine; Eleonore(Alienor) d'Aquitaine
[没]1204.4.1. フォントブロー
イングランド王ヘンリー2世の妃。フランス名エレオノール・ダキテーヌ。アキテーヌ公の娘で 1137年公領を継承。同年フランス王ルイ7世と結婚したが不和となり,離婚。 52年当時アンジュー伯でノルマンディー公のヘンリー2世と再婚。多くの王子を産んだが,彼らを王に反抗させたため約 15年間監禁され,王の死によって解放。その後,子のリチャード1世を助けて国政に重きをなした。
エリナー[プロバンス]
Eleanor of Provence
[没]1291.6.25. ウィルトシャー,アムズベリー
イングランド王ヘンリー3世の妃。南フランスのプロバンス伯レイモンドの娘。 1236年結婚。結婚後プロバンス人,サボイア人を多数招いて重用したため,イギリス人貴族の反抗の原因となった。
エリナー[カスティリア]
Eleanor of Castile
[没]1290.11.28. ノッティンガムシャー,ハーベイ
イングランド王エドワード1世の妃。カスティリアのフェルディナンド3世の娘。 1254年結婚。国政改革に努力する夫によく仕え,その死はエドワードに深い打撃を与えた。
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