六訂版 家庭医学大全科 「レイノー症候群」の解説
レイノー症候群
レイノーしょうこうぐん
Raynaud's syndrome
(循環器の病気)
どんな病気か
何らかの病気が原因で生じたレイノー現象をレイノー症候群といいます。レイノー病と異なり、性・年齢に特徴はなく、左右対称ではないことが一般的です。症状が進行すると皮膚硬化、
原因は何か
全身性エリテマトーデス(SLE)や
検査と診断
考えられる原因に関する検査をすすめます。レイノー現象は各原因疾患の初発症状であることが少なくないため、最初のうちは血液検査でも診断がつかないこともあります。経過を追って検査を行うことが必要です。
治療の方法
原因疾患に対する治療が基本になります。レイノー現象に対しては、血管拡張薬以外の方法として、重症例には交感神経ブロックが行われることがあります。
病気に気づいたらどうする
原因疾患への対策が中心になります。原因疾患が職業と関連している場合には、病気自体とは異なる面の対策も必要になります。
丹羽 明博
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報