20世紀西洋人名事典 の解説
レオニード マルトゥイノフ
Leoníd N. Martínov
1905 -
ソ連の詩人。
オムスク生まれ。
中学卒業後、新聞記者としてソ連を旅行し、ルポルタージュを書く。1939年「詩と叙事詩」でデビュー。新進詩人として注目される。その後、「叙事詩集」(’40年)など次々に刊行し、ソビエト詩壇に地位を確立した。戦後「ジダーノフ批判」の中で槍玉に上がり、「雪どけ」期を迎えるまで沈黙を強いられた。その後活発な創作活動を始め’55、57年抒情詩集を発表、清新な詩風で、ソビエト詩壇に特異な存在を示す。特に’57年の「詩集」は第一回レーニン賞候補に推された。現在も「雪どけ」派の第一線詩人として活躍している。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報