現代外国人名録2016 「レナートニルソン」の解説
レナート ニルソン
Lennart Nilsson
- 職業・肩書
- 写真家
- 国籍
- スウェーデン
- 生年月日
- 1922年8月24日
- 専門
- 医学写真, 科学写真
- 受賞
- スウェーデン報道写真家協会年度賞〔1965年〕,全米報道協会写真賞〔1965年〕,アメリカ心臓学会賞〔1968年〕,カロリンスカ研究所名誉医学博士〔1976年〕,ハッセルブラッド国際写真賞(第1回)〔1980年〕,エミー賞〔1983年〕「生命の神秘」(記録フィルム)
- 経歴
- もと報道写真家だったが、1950年代に入って、生物の生命をクローズアップ撮影することが多くなり、そのころ発表したアリの生態写真集が好評を得て世界中で出版される。次いで海中の微小動物の世界、さらに人間の胎児誕生の撮影を手がける。’50年代の終わりごろ雑誌「ライフ」と接触、撮影したセンセーショナルな写真のほとんどが同誌に掲載されるようになる。’65年10年間の研究撮影の成果として写真集「生まれる―胎児成長の記録」を出版、以後20ケ国以上で翻訳され、世界で数百万部を超えるベストセラーとなる。他の写真集に「スウェーデンの横顔」「人体の驚異」「人体の勝利」、写真担当に「おなかの赤ちゃん」「赤ちゃんの誕生」など。また自ら撮影した写真を挿入した科学出版物の著者としても知られ、WHO(世界保健機構)の仕事も引き受ける。’80年第1回ハッセルブラッド国際写真賞を受賞。医学や科学を対象とした写真の第一人者で、’98年にはレナート・ニルソン賞が設けられた。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報