20世紀西洋人名事典 の解説
ロバート・ラナルフ マレット
Robert Ranulf Marett
1866.6.31 - 1943.2.18
英国の人類学者。
元・オックスフォード大学教授,元・オックスフォード大学エクゼター・カレッジ学長。
ジャージ島生まれ。
ベイリオル・コレッジ、イナー・テンプル法学院で学び、J.G.フレーザーなどとともに英国比較人類学派を代表する。未開民族の宗教、呪術について、マナの観念に立ってプレアニミズム的段階の存在を主張。未開人はある人物、事物そのものを非人格的な威力、活力として情意的に反応し、驚異、恐怖等を含む畏敬の態度を取る。聖と俗を区別し、驚異的世界を日常的世界から切り放すものは感情で、感情を引き起こさせるものは全て宗教であるとした。1909年オックスフォードに人類学協会を設立。著書に「宗教の発端」(’09年)、「人類学」(’12年)など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報