現代外国人名録2016 「ロンカーター」の解説
ロン カーター
Ron Carter
- 職業・肩書
- ジャズ・ベース奏者
- 国籍
- 米国
- 生年月日
- 1937年5月4日
- 出生地
- ミシガン州ファーデイル
- 本名
- Carter,Ronald Levin
- 学歴
- イーストマン音楽院〔1959年〕卒,マンハッタン音楽院修士課程修了
- 経歴
- 10歳からチェロのレッスンを受け、ハイスクール時代にベースを弾き始める。18歳の頃からローカルバンドで演奏、のちニューヨークのロチェスターに移り自己のグループを結成、1959年チコ・ハミルトンのグループに参加。’60〜62年フリーでキャノンボール・アダレイらと共演。’63年マイルス・デービスのクインテットに参加、「ソーサラー」「ネフェルティティ」「マイルス・イン・ザ・スカイ」といった名盤を録音、ハービー・ハンコック、トニー・ウィリアムス、ウェイン・ショーターらとともにマイルスの黄金時代を支える。以後、ジャズの王道を行く一方、通常のベースより音程の4度高いピッコロベースの演奏や、オーケストラとの共演など幅広く活躍。自身のグループのほか、トミー・フラナガン、ジム・ホールらとの共演や、グレイト・ジャズ・トリオなどでも活動。’92年ライブ・アンダー・ザ・スカイにハービー・ハンコック率いるV.S.O.P.クインテットの一員として出演。’94年リーダーを務めた「ジャズ、マイ・ロマンス」を始め、トリオ編成の3枚のアルバムを発表。のち、クラシックをテーマにしたアルバム「G線上のアリア」「ミーツ・バッハ」「ブランデンブルク協奏曲」などを制作。2000年サクソフォン奏者の須川展也とのアルバム「エアー(air)」をリリースするなど日本人との共演も多く、親日家としても知られる。2007年ハービー・ハンコック、ウェイン・ショーター、ジャック・デ・ジョネットといった往年のマイルス・クインテットを支えたメンバーで来日公演を行う。2008年ボサノバに正面から取り組んだアルバム「ジャズ&ボッサ」をリリース。2011年自らの名を冠したビッグバンドでの新アルバム「ロン・カーター・グレイト・ビッグ・バンド」を日本で発売。代表作に「スイート・レイン/スタン・ゲッツ」「アローン・トゥゲザー/ジム・ホール ロン・カーター」「フレンズ 永遠の愛」など。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報