改訂新版 世界大百科事典 「ロンセ」の意味・わかりやすい解説 ロンセRonse ベルギー西部,東フランドル州の都市。フランス語名はルネRenaix。人口2万4000(1978)。ヘントの南方約40kmに位置。織物製造,食品工業などが行われる。オランダ語を公用語とする自治体だが,言語境界線に臨み,フランス語系住民も多いため,ベルギーにおける言語問題係争地の一つとなっている。フランドル地方としては珍しく丘陵地帯にあり,また古くよりの定住地で,先史時代の遺跡に富む。中世には毛織物業が繁栄しフランドル伯領の有力都市となったが,その後大きな発展はなかった。東方の三博士参拝の祝日と聖三位一体の祝日に行われる行列は有名。執筆者:森本 芳樹 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ロンセ」の意味・わかりやすい解説 ロンセRonse フランス語ではルネ Renaix。ベルギー北西部,オーストフランデレン州の都市。フランドル地方南部の丘陵地帯にあり,毛織物,人造繊維,木綿など各種繊維工業が発達。既製服製造も行われる。 13~14世紀の聖堂や宗教行列で知られ,神学校もある。オランダ語とフランス語の言語境界部に位置する。人口2万 4463 (1980) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by