ローゼッガー(読み)ろーぜっがー(その他表記)Peter Rosegger

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ローゼッガー」の意味・わかりやすい解説

ローゼッガー
ろーぜっがー
Peter Rosegger
(1843―1918)

オーストリア小説家。貧しい山岳農民の子としてシュタイアーマルク州の山村アルプルに生まれる。ほとんど独学教養を身につけた。方言に彩られた彼の郷土文学は、19世紀の村物語の伝統に結び付き、アンツェングルーバー写実主義手本として、地域社会の習慣信仰を破壊していく近代化の問題も取り上げた。『最後の人ヤーコプ』(1888)や『永遠の光』(1897)のほかに自伝的作品『森のふるさと』(1877)など作品は多い。

[鈴木隆雄]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ローゼッガー」の意味・わかりやすい解説

ローゼッガー
Rosegger, Peter

[生]1843.7.31. アルプル
[没]1918.6.26. クリークラハ
オーストリアの小説家。自然主義,社会主義勃興期の代表者の一人。貧農の生れで仕立屋の徒弟となり,のち商業大学に学び,文壇に入る。農民生活を主題とした作品が多い。主著『林間学校長の手記』 Die Schriften des Waldschulmeisters (1875) ,『森のふるさと』 Waldheimat (77) 。

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