郷土文学(読み)きょうどぶんがく(その他表記)Heimatdichtung

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「郷土文学」の意味・わかりやすい解説

郷土文学
きょうどぶんがく
Heimatdichtung

一般的には,郷土の生活,民俗風景などをふまえて,独自の地方的色彩を濃厚に打出す文学のことで,いずれの国でも各地方によって多種多様な郷土文学がつくりだされている。しかし郷土文学が一つの文学運動として成果をあげたのは,19世紀末ドイツの「郷土芸術」運動である。これは郷土文学を国民文学の地方的な傍流とする立場を排して,この土に即した文学こそ国民文学の中枢的,恒常的要素であることを主張したものである。 G.フレンセンの『イェルン・ウール』 (1901) はこの運動が生んだ最高傑作とされる。郷土文学はのち「血と土」の文学理論との関連によりナチスから称揚された。 (→ナチス文学 )

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