ローゼン(その他表記)Rosen, Harold

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ローゼン」の意味・わかりやすい解説

ローゼン
Rosen, Harold

[生]1926.3.20. ルイジアナ,ニューオーリンズ
[没]2017.1.30. カリフォルニア,パシフィックパリセーズ
アメリカ合衆国の電気工学者。フルネーム Harold Allen Rosen。世界初の対地同期軌道通信衛星シンコム』2号を設計した。1947年テュレーン大学で電気工学の学士号,1948年カリフォルニア工科大学で同修士号,1951年に博士号を取得。1956年ヒューズ・エアクラフトに入社し,航空機用レーダの開発に携わる。1959年,スピンのかかったアメリカンフットボールの楕円球が直線軌道を描くことにヒントを得て,衛星自体を回転させて安定させるスピン安定型衛星『シンコム』を設計。1963年2月に打ち上げられた『シンコム』1号は失敗に終わったが,同年 7月『シンコム』2号の打ち上げに成功。翌 1964年8月に打ち上げられた『シンコム』3号が世界初の対地静止軌道通信衛星(→静止衛星)となった。2003年に全米発明家殿堂入り。

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朝日日本歴史人物事典 「ローゼン」の解説

ローゼン

没年:1921.12.31(1921.12.31)
生年:露暦1847.2.12(1847.2.24)
ロシア外交官男爵。駐日公使(1897~1900,1903~04)を2度務め,のち駐米大使(1905~11)。明治31(1898)年西徳二郎外相と西・ローゼン協定締結し,朝鮮半島における日露両国の利権の調整をはかるため,韓国における日本の経済的特権を認めた。日露開戦(1904)直前にはロシア政府の意向を受け,全権委員として日本の小村寿太郎外相と会談を重ねたが,開戦を阻止することはできなかった。ポーツマス講和会議(1905)においては,ウィッテと共に全権委員を務めた。1911年退官し,国家評議会議員となり,ロシア政府のロシア化政策に反対し,また第1次大戦の阻止にも努力した。革命後アメリカに亡命して,回想記を執筆した。

(外川継男)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「ローゼン」の解説

ローゼン Rosen, Roman Romanovich

1847-1922 ロシアの外交官。
1847年2月24日生まれ。明治8年(1875)副領事として来日。30年駐日公使として再来日し,朝鮮半島の日露両国の支配権に関する協定(西-ローゼン協定)をむすんだ。36年3度目の来日では日露危機の打開にあたるが,日露戦争開戦で離日。のちポーツマス条約の締結にあたる。1917年ロシア革命でアメリカに亡命。1922年1月2日死去。74歳。

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367日誕生日大事典 「ローゼン」の解説

ローゼン

生年月日:1847年2月24日
ロシアの外交官
1922年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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