日本大百科全書(ニッポニカ) 「ロータス」の意味・わかりやすい解説 ロータスろーたすlotus スイレンを真横から表した模様。パピルスpapyrusとともに、古代エジプト人がもっとも愛用した植物模様である。 スイレンは夕べに花を閉じ、朝ふたたび開花するところから、再生、永遠の生命の象徴とされ、また、日の出とともに開花するところから太陽神と結び付き、神聖視され、古代エジプトでは工芸品はもとより、建築装飾、あるいは壁画などに盛んに描かれた。なおスイレンの側面形であるロータスに対して、これを真上から表した正面形をロゼット文とよび、区別するむきもある。[村元雄] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例