コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

太陽神 たいようしん sun god

4件 の用語解説(太陽神の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

太陽神
たいようしん
sun god

太陽を神格化した神。ギリシア神話のヘリオス,インドスーリヤメソポタミアシャマシュなどが典型的な例。これらは宗教的にも神話的にも副次的な存在だが,日本のアマテラスエジプトレーなど,太陽神のなかには最高神の地位を占め,神話の主役を演じるものもあり,また日本の天岩屋戸神話や,『リグ・ベーダ』に歌われたインドラとスーリヤの争闘の話など,世界の神話には,日食など太陽現象との結びつきの明瞭な話が数多く見出される。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

たいよう‐しん〔タイヤウ‐〕【太陽神】

太陽を信仰の対象として神としたもの。古代神話などにみられる。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

大辞林 第三版の解説

たいようしん【太陽神】

太陽を信仰の対象として神格化したもの。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

太陽神
たいようしん

太陽を人格化した神。民族や時代により、男神であったり女神であったりする。原始的な文化では、手がたくさんある生物であったり、光り輝く鳥や昆虫であったりして動物形態から離れていないが、文化が発達した段階では擬人化が進み、天上の光り輝く宮殿に王者として住むとか、太陽の球や円盤を舟や車などに乗せて天空を旅する神という形をとる。ほかの自然神に比べ、この神はもっとも顕著な光輝をもつ存在として天界の神々の最高位を占めることが少なくない。またしばしば王権や支配権と結び付けられ、その崇拝はエジプト、バビロニアヒッタイトギリシア、インド、東南アジアメキシコペルーなどの古代文明の諸民族で盛んで、ポリネシアアメリカインディアンでも多少行われているが、オーストラリアニューギニアメラネシアアフリカなどの原始民族では盛んではなかった。
 太陽神の信仰が王権と結び付いている民族では、いわゆる「日の御子(みこ)」の伝承が語られて太陽神の神裔(しんえい)が王統を継ぐと考えられ、これはエジプト、インド、インカのほか、日本や琉球(りゅうきゅう)(沖縄)の王室にもみられる。エジプトのラー、バビロニアのマルドゥク、ベンガルのムンダ人のシンボンガなどは、至上神と創造神を兼ねた太陽神であり、創造神話の主役となっている。さらに太陽の光熱による万物の育成という考え方から、太陽神は往々にして農耕の守護神とされ、また太陽が日の入りから日の出までの夜の間地下の世界を旅するという考え方から、太陽神と人間の死霊や冥府(めいふ)を結び付ける観想も生まれた。
 太陽神の乗り物としては、ギリシア、北欧、バビロニア、インド、中国などでは馬車が広く知られるが、エジプト、シュメール、オセアニアなどでは舟とされている。日本の太陽神は天照大神(あまてらすおおみかみ)が、皇祖神と同時に高天原(たかまがはら)の至上神として知られるが、『播磨国風土記(はりまのくにふどき)』や『住吉神代記(すみよしじんだいき)』などによると、舟に乗った太陽神であり、このことはユーラシア大陸南岸に分布する「太陽の舟」の信仰文化の一波であると考えられる。[松前 健]
『松本信広著『日本の神話』(1958・至文堂) ▽松前健著『日本神話の新研究』(1960・桜楓社)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の太陽神の言及

【天照大神】より

…記紀神話に登場する太陽神的性格の女神。天照大御神(あまてらすおおみかみ),大日孁貴(おおひるめのむち),天照大日孁尊(あまてらすおおひるめのみこと)などともよばれる。…

【イクナートン】より

…皇后はネフェルティティ。アメンヘテプ4世として即位するが,当初より当時帝国の守護神として王家の尊崇を集め,おびただしい寄進によって経済力を蓄えて,国政に対する影響力を増大させてきたアメン神とその神官団に対抗するため,太陽神アテン信仰の育成に努力した。やがてアテンを唯一の神とし,アメン以下伝統的な神々の信仰を禁止する〈宗教改革〉を断行。…

【ウマ(馬)】より

… ところでこの馬に引かれた戦車に関連して,おそらくインド・ヨーロッパ語系の民族の移動とともに広まった神話が,広く旧大陸には分布している。すぐ思い出されるのはギリシア神話で,天馬があけぼのの女神エオスの車を引き,ファエトンが太陽神ヘリオスの二輪車を御し,天神ゼウスによってうたれる物語であろう。《リグ・ベーダ》でも,英雄神であるインドラは,2頭の名馬の引く戦車に乗って空を駆け,火の神,かつ太陽神であるアグニも輝く車に乗っている。…

【太陽】より

…コロナの高温は対流層の運動のエネルギーが熱化されるためであると考えられてきたので,太陽よりも低温の,彩層をもった恒星で,コロナを引きとめるに足る表面重力をもつ主系列星にだけ存在すると想像されていたのであるが,最近のX線の観測で,もっと高温の星にも,また巨星や超巨星にもコロナが存在することが確かめられ,従来のコロナについての考え方に大きな修正を迫られている。光球太陽スペクトル日食フレア【末元 善三郎】
【太陽神話】
 太陽については事実上どの民族も何らかの神話や信仰をもっているといってよい。しかし,19世紀末に唱えられたような,すべての神話は太陽神話であるというのは明らかにいきすぎであって,太陽と無関係な神話も多い。…

※「太陽神」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

太陽神の関連キーワードステュクスヒュギエイアヒュペリオンギリシャ神話太陽崇拝日天子ヘリオスコープ《ギリシア神話》ヘレナ(ギリシア神話)ラドン(ギリシア神話)

今日のキーワード

大寒

二十四節気の一つ。元来,太陰太陽暦の 12月中 (12月後半) のことで,太陽の黄経が 300°に達した日 (太陽暦の1月 20日か 21日) から立春 (2月4日か5日) の前日までの約 15日間で...

続きを読む

コトバンク for iPhone

太陽神の関連情報