ローマ史論(読み)ろーましろん(その他表記)Discorsi sopra la prima deca di Tito Livio

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ローマ史論」の意味・わかりやすい解説

ローマ史論
ろーましろん
Discorsi sopra la prima deca di Tito Livio

正式には『ティトス・リウィウスの最初の十巻についての論考』という。マキャベッリ代表作。彼がフィレンツェの文化人サークルで、ローマ歴史家リウィウスの『歴史』に加えた注解を集めた作品である。ここでマキャベッリは共和政ローマがどのような原因によってあのように広大な領域を支配するに至ったのかに関心を注ぎ、ローマの政治体制軍制、さらにはローマ人のとった政策戦術を当時のイタリア念頭に置きつつ分析した。

佐々木毅

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む