20世紀西洋人名事典 の解説
ローラ・インガルス ワイルダー
Laura Ingalls Wilder
1867 - 1957
米国の児童文学者。
ウィスコンシン州生まれ。
ウィスコンシン州奥地の丸太小屋で開拓農民の子として生まれ、子供時代は幌馬車で中世部一帯を渡り歩く生活を送る。教師を経て、結婚後はミズーリ州で農業を営む。65歳で著述を始め、自らの少女時代、娘時代の思い出をもとにした物語「小さな家」シリーズを書き始める。第一作目の「大きな森の小さな家」(1932年)から、「大草原の小さな家」(’32年)、「プラム川の岸辺にて」(’37年)、「長い冬」(’40年)と次々と書きつづけた。いずれもアメリカ開拓時代のエネルギーが感じ取れ、未開の大自然と、それに立ち向かう開拓農民の生活の哀歓を、着実な手法で実感こめて描いた。日本でもテレビで「大草原の小さな家」がシリーズ番組となり人気をよんだ。’54年優れた子供の本に与えられるローラ・インガルス・ワイルダー賞が創設された。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報