普及版 字通 「ワン・なげく」の読み・字形・画数・意味
11画
[字訓] なげく
[字形] 形声
声符は宛(えん)。宛は中に人が坐する形。嘆き訴えるときの姿勢である。その心情をという。〔説文〕にこの字を収めず、魏の武帝の〔善哉行〕に「」の語がみえる。〔玉〕に「きずるなり」という。(えん)は文字要素の同じ字であるが、その字は「慍(うら)むなり」「枉なり」「讐なり」の訓のある字で、声義ともに異なる字である。
[訓義]
1. なげく、おどろきなげく。
2. かなしむ、おとろえる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 ウラム 〔字鏡集〕 オドロキナゲク・ウラム
[語系]
uanは怨・iuanと声義近く、驚嘆の意から、うらみなげく意となる。
[熟語]
慨▶・愕▶・結▶・恨▶・傷▶・惜▶・切▶・愴▶・怛▶・▶・悵▶・怒▶・悼▶・慟▶・憤▶・懣▶・悒▶
[下接語]
哀・・驚・恨・嗟・羞・悽・怛・嘆・・惆・悵・悲・憤
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報