世界トップレベルのマラソン大会の順位をポイント化し、2年間の合計により総合優勝者を決定する世界ツアー。略称WMM。対象レースは、ボストン(4月)、ロンドン(4月)、ベルリン(9月)、シカゴ(10月)、ニューヨークシティ(11月)、東京(2月、2013年から)の6大マラソン大会と、4年おきに開かれるオリンピック競技大会、2年おきに開かれる世界陸上競技選手権大会。
ボストン、ロンドン、ベルリン、シカゴ、ニューヨークシティの5大都市マラソン大会の主催者が連携し、開催時期が調整されたうえで、2006年4月のボストン大会からツアーが開始され、2006~2007年が最初のシーズンとなった。2年を1シーズンとして競う理由は、世界トップクラスの選手の場合、勝負をかけて走れる回数は年間2回が限度であると認識されているためである。対象選手には、年間最低1レース、2年間で3レースの完走が義務づけられている。各大会の1位に25ポイント、以下5位までそれぞれに15、10、5、1ポイントが付与され、男女それぞれの総合優勝者には50万ドルの賞金が贈られる。
[編集部]
2006-2007 男子 ロバート・K・チョルイヨット(ケニア)80ポイント
女子 ゲテ・ワミ(エチオピア)80ポイント
2007-2008 男子 マーティン・レル(ケニア)76ポイント
女子 イリーナ・ミキテンコ(ドイツ)65ポイント
2008-2009 男子 サムエル・ワンジル(ケニア)90ポイント
女子 イリーナ・ミキテンコ(ドイツ)90ポイント
2009-2010 男子 サムエル・ワンジル(ケニア)75ポイント
女子 リリア・ショブホワ(ロシア)85ポイント
2010-2011 男子 エマニュエル・ムタイ(ケニア)70ポイント
女子 リリア・ショブホワ(ロシア)90ポイント
2011-2012 男子 ジェフリー・ムタイ(ケニア)75ポイント
女子 メアリー・ケイタニー(ケニア)65ポイント
2012-2013 男子 ツェガエ・ケベデ(エチオピア)75ポイント
女子 プリスカ・ジェプトゥー(ケニア)75ポイント
2013-2014 男子 ウィルソン・キプサング(ケニア)76ポイント
女子 リタ・ジェプトゥー(ケニア)100ポイント
(小森貞子 スポーツライター / 2007年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報
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