ボストン・マラソン(英語表記)Boston Marathon

共同通信ニュース用語解説 「ボストン・マラソン」の解説

ボストン・マラソン

1897年に始まった世界最古のマラソン大会。コースは起伏が激しく、30キロすぎからの急坂は「心臓破りの丘」と呼ばれる。男子の日本勢では1951年に田中茂樹たなか・しげきが初優勝。昨年は大迫傑おおさこ・すぐるが3位に入り、87年に優勝した瀬古利彦せこ・としひこ以来の表彰台に立った。大会記録は2011年にジョフリー・ムタイ(ケニア)がマークした2時間3分2秒。13年には連続爆破テロが起き、3人が死亡した。世界最高峰シリーズの「ワールド・マラソン・メジャーズ」の一つとなっている。(共同)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ボストン・マラソン」の意味・わかりやすい解説

ボストン・マラソン
Boston Marathon

アメリカのマサチューセッツ州ボストンで,4月の第3月曜日の「愛国者の日」に行なわれるマラソン大会。 1896年にアテネで開かれた第1回オリンピック競技大会のマラソンにならって,ボストン陸上競技協会 BAAが翌 1897年に始めた世界で最も歴史のあるマラソン競技会の一つ。郊外のホプキントンからボストン市内までの 42.195kmの片道コースで実施される。勝負どころとなる 30km付近からは「心臓破りの丘」といわれる上り坂がある。日本にもなじみが深く,1951年に田中茂樹が初優勝したのをはじめ,山田敬蔵,君原健二瀬古利彦らが優勝した。 1960年代から女子選手の完走者が出るようになり,1972年女子のレースが公式にスタート。日系のゴーマン美智子も優勝している。時代の波に抗しきれず,1986年賞金レースとなった。

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