アイアンブリッジ峡谷(読み)アイアンブリッジキョウコク(英語表記)Ironbridge Gorge

デジタル大辞泉 「アイアンブリッジ峡谷」の意味・読み・例文・類語

アイアンブリッジ‐きょうこく〔‐ケフコク〕【アイアンブリッジ峡谷】

Ironbridge》英国バーミンガムの西約50キロメートル、産業革命の発祥地コールブルックデールにある峡谷。この峡谷に、1779年に世界で初めて鉄の橋(アイアンブリッジ)が架けられた。橋は、全長60メートル、幅約7メートルのシングルアーチ橋。当時の溶鉱炉や工場跡も博物館として残され、産業革命の香りを留めるものとして、1986年、世界遺産文化遺産)に登録された。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アイアンブリッジ峡谷」の意味・わかりやすい解説

アイアンブリッジ峡谷
アイアンブリッジきょうこく
Ironbridge Gorge

イギリス中央部,テルフォード・リーキンにあるセバーン川沿いの峡谷。コールブルックデールを中心とするイギリス産業革命期の工業地帯として有名。特に 18世紀初頭,エブラハム・ダービー1世がコークス燃料に用いる製鉄方法をイギリスで最初に開発したことにより鉄の生産が飛躍的に増大し,コールブルックデールはイギリス産業革命発祥の地,製鉄業の中心地として発展。18世紀中頃セバーン川に橋をかける計画がもち上がり,トマス・プリチャードとエブラハム・ダービー3世が設計,1779年に全長 60m,幅 7m,総重量 400tの世界初の鉄製の橋(アイアンブリッジ)が完成した。当時の技術を象徴するその橋は今日も健在。1986年世界遺産の文化遺産に登録。

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世界遺産詳解 「アイアンブリッジ峡谷」の解説

アイアンブリッジきょうこく【アイアンブリッジ峡谷】

1986年に登録された世界遺産(文化遺産)で、イギリス中部、バーミンガムの北西30kmのコールブルックデイルにある。コールブルックデイルは18世紀後半から19世紀の産業革命期のイギリス製鉄業の中心地で、現在も溶鉱炉や鋳造工場、労働者の住居などが保存されている。なかでも最大の建造物である「アイアンブリッジ」は、全長60m、幅約7m、総重量400t、1779年に完成した世界初の鉄製の橋で、イギリス鉄鋼建築の先駆となった。これらの歴史的な価値が評価されて、世界遺産に登録された。◇英名はIronbridge Gorge

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