コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

アイゼンメンジャー症候群 アイゼンメンジャーショウコウグン

1件 の用語解説(アイゼンメンジャー症候群の意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

アイゼンメンジャー‐しょうこうぐん〔‐シヤウコウグン〕【アイゼンメンジャー症候群】

Eisenmenger syndrome》心室中隔欠損などの疾患により肺高血圧症が亢進し、静脈血が動脈側に流れ込み、チアノーゼが現れる状態。左心房右心房左心室右心室を隔てる壁に欠損孔がある場合や、動脈管が開存し肺動脈大動脈がつながっている場合、血圧が高い左側から右側へ血液が流れ、その結果、肺血流量が増加することにより肺高血圧症となる。この症状が進行すると、逆に右側から左側へ血液が流れるようになり、全身に静脈血が送り出され、チアノーゼとなる。小児慢性特定疾患の一。治療は困難で、肺動脈拡張薬の処方や在宅酸素療法など対症療法が中心。原因である心疾患の手術は肺高血圧がさらに亢進するため禁忌であり、現状での根治療法心肺同時移植手術のみとなる。平成21年(2009)1月、アイゼンメンジャー症候群の患者に、国内では初めての心肺同時移植手術が行われた。アイゼンメンゲル症候群。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内のアイゼンメンジャー症候群の言及

【先天性心疾患】より

…このような状態では左右短絡はむしろ減少し,ついには欠損孔を通る逆方向の短絡(右左短絡)を生ずるようになりチアノーゼが現れる。この状態に至ったものをアイゼンメンジャー症候群Eisenmenger syndromeという。(2)心房中隔欠損 心房中隔に欠損孔があって,そこを通って左心房から右心房へ血液が短絡するものである。…

※「アイゼンメンジャー症候群」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

アイゼンメンジャー症候群の関連キーワードEisenmenger syndrome

今日のキーワード

パラチオン、パラチオンメチル

パラチオンは無色で油状の液体、パラチオンメチルはコハク色の液体。ともに毒性が強く、有機リン系殺虫剤として使用された。50年代以降、稲の害虫被害を防ぐことが確認され、広く導入された。しかし、農民の中毒死...

続きを読む

コトバンク for iPhone