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アイソグラッド isograd

岩石学辞典の解説

アイソグラッド

ティレーによって導入された考え方で,エスコラの鉱物組合せによる鉱物相に対して,ティレーは岩石が変成作用により異なった程度を示すものとして変成度(grade)を考えた.ティレーは野外のデータを重視して岩石で変成作用の程度を分け,それぞれの帯は温度圧力条件で決まることを示唆した.バロウ型変成帯の境界は,岩石の中で変成作用の圧力と温度が類似した値の地点を結んだ線を表すものと考え,これをアイソグラッドとした.特定の鉱物によって特徴づけられるアイソグラッドは,変成度が増大する場合にまず一番先に出現する鉱物を示すものである[Tilley : 1924].それぞれの変成度の境界は,化学反応に対する単変系の平衡な温度,圧力面(isograd surface)と地表面との交線によって表される.二つのアイソグラッドの間の地域に産する岩石が変成帯(metamorphic zone)となる.アイソグラッド面は変成作用の地帯の限界を決め,類似した物理条件の下で形成された岩石はアイソグレイド(isograde)とよばれる.実際の鉱物は複雑な化学組成を持つのでどのような化学反応で形成されたか決定することは難しく,アイソグラッドの概念は理想的な場合のみに適合する.

出典|朝倉書店岩石学辞典について | 情報

世界大百科事典 第2版の解説

アイソグラッド【isograd】

広域変成帯や接触変成帯で,ある特定の鉱物が最初に出現する地点,あるいは消滅する地点を結んだ線または面のこと。岩石が変成作用を受ける場合,温度や圧力が変化するのに伴って変成鉱物が一定の順序で出現し消滅している。そこで適切な鉱物(指示鉱物)を選び,その出現や消滅を調べることによって変成岩が形成されたときの温度や圧力を推定できる。変成帯をアイソグラッドで区分することを変成分帯と呼び,そのようにして作られた図を変成分帯図と呼んでいる。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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