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アシュバメーダ aśvamedha

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アシュバメーダ
aśvamedha

インドの馬祠 (めし) のこと。諸国を征服した王がみずからの権力を誇示するために行う祭り。すでに『リグ・ベーダ』に記述されており,『マハーバーラタ』においては,戦いに勝ったユディシュティラが馬祠を行なったことが述べられている。犠牲の馬を1年間自由に歩き回らせ,その跡を選ばれた代表者がつけて行く。馬が外国に入ったとき,その国の王が従わなければその国を滅ぼす。こうして1年後,帰ってきた馬で儀軌にのっとり犠牲祭を行う。焼かれた馬の髄の煙を吸うと,王のすべての罪は清められるという。プシヤミトラ王 (前2世紀) ,サムドラグプタ王 (4世紀) ,マヘーンドラバルマン王 (7世紀) などが馬祠を行なったことが記録されている。

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世界大百科事典 第2版の解説

アシュバメーダ【Aśvamedha】

バラモン教祭祀。馬(アシュバ)の犠牲祭(メーダ)を意味する。《リグ・ベーダ》にもこの祭祀への言及があるが,詳細な祭式規則が定められたのは後期ベーダ時代である。駿馬を1年間放ったあと犠牲獣として殺し,王家と国家の繁栄を祈願した。司祭者バラモンへの莫大な贈物を必要とすること,放たれた馬の徘徊する土地すべての領有を宣言せねばならぬことなどから,この祭祀は統王のみが行いうるものとされてきた。【山崎 元一】

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

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