アビジン(その他表記)avidin

改訂新版 世界大百科事典 「アビジン」の意味・わかりやすい解説

アビジン
avidin

ニワトリの卵白中に0.06%ほど含まれる糖タンパク質の一種で,糖鎖にはマンノースおよびグルコサミンが含まれている。等電点pH約10の塩基性アルブミン様タンパク質で,結晶化され,アミノ酸配列が決定されている。四量体として存在し,分子量は約6万。1分子当り4分子のビオチン(ビタミンH)を特異的に強く結合する天然のビタミン拮抗体で,熱によって活性を失う。粗卵白で動物を飼育すると,体内でアビジンがビオチンを結合し,その結果ビオチン欠乏症を起こす。
→ビタミン
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

化学辞典 第2版 「アビジン」の解説

アビジン
アビジン
avidin

卵白中に含まれるタンパク質で,ビオチンと特異的かつ強力に結合する.ビオチン結合サイトを有するサブユニット4個からなる.アビジン-ビオチンの反応は抗原抗体反応に比べて速いので,アフィニティークロマトグラフィーによる生体成分の分離や放射標識のかわりにビオチン標識することにより,生体成分を高感度で検出することなどに利用されている.[CAS 1405-69-2]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 「アビジン」の解説

アビジン

 卵白に含まれるタンパク質で,ビオチンと強く結合する性質がある.生卵白を連続して多量に食べるとビオチン欠乏を起こす原因となる.ビタミン拮抗剤の一種.ビオチンとの特異的な強い結合を利用して,生化学研究での標識などの目的に用いられている.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

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