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アラビア史(読み)アラビアし

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アラビア史
アラビアし

アラビア半島には古くからアラブ人が住み,南アラビアのイエメン南部のハドラマウト地方では前10世紀頃からサバ王国ミナ王国ヒムヤル王国などが興亡した。これらの王国はマーリブのダムにみられるような整備された灌漑農業と,遠隔地貿易とにその経済的基礎をおいていた。北方でもアラビア半島の住民がシリアに進出して,前4世紀にはナバタイ王国(→ナバタイ人),3世紀にはパルミラ王国(→パルミラ)を建設した。4世紀に入ると南アラビアの農業が衰えて,その住民が北方に移住し,半島全体に遊牧的色彩が濃厚になった。7世紀にメッカメジナを中心にイスラム教が勃興し,半島のアラブ人はイスラム教を連帯の軸にして世界征服を行なったが,住民の多数が征服地に移住したため,半島の活力は失われた。しかし,メッカとメジナはイスラム教の聖地としての権威を今日まで一貫して保持し,毎年多数の巡礼者を集める。19世紀にはアラブ対トルコの民族問題,ワッハーブ派運動,さらに石油資源の発見によって世界の注目を集めるにいたり,今日ではサウジアラビアをはじめ,多くの独立国がある。

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