出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
イエメンの中部,サヌアから約120km東の高原にある町。人口1万3000(1975)。サバ(シバ)の女王で知られるサバ王国(前1000ころ-前115)の都が置かれたところで,巨大なマーリブ・ダムが築かれた。ダムは数次の修復を経て約1000年にわたって維持されたが,575年崩壊したと伝えられる。サバ王国はインド洋と地中海を結ぶ香料貿易の集散地として繁栄したが,交易の中心地が他へ移り,国力が衰退してダムも崩壊したとされる。
執筆者:塩尻 和子
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
アラビア半島の南部、イエメン共和国西部にある古代の遺跡。城砦(じょうさい)や神殿とともに石造りの巨大な灌漑(かんがい)用ダムの遺跡がある。また古代南アラビア文字の碑文も多数出土している。本格的な調査はいまだ実施されていない。マーリブはサバ王国の首都であったが、王国の起源やダムその他の遺跡の建造年代については定説がない。『旧約聖書』でソロモン王を訪れたシバの女王は、このサバ王国となんらかの関連があるものと考えられている。碑文は少なくとも紀元前5世紀にさかのぼる。王国は3世紀末にヒムヤル王国に併合されるが、ダムはその後もマーリブを潤していた。ダムの最後の修復の記録は542年で、その後しばらくして最終的に崩壊したようである。
[後藤 明]
宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新