アルタイ文化(読み)アルタイぶんか

百科事典マイペディア 「アルタイ文化」の意味・わかりやすい解説

アルタイ文化【アルタイぶんか】

アルタイ山地,ミヌシンスク盆地に栄えた新石器時代から鉄器時代に至る文化総称。通常,6期に分かれる。(1)先アファナシエバ期(新石器時代)。(2)アファナシエバ期(前2500年―前1705年)。新石器時代末か青銅器時代の半猟・半牧の文化。(3)アンドロノボ期(前1700年―前1205年)。青銅器をもち,家畜を飼い農耕をする。(4)カラスク期(前1200年―前705年)。多くの青銅器,墳墓が見られる。(5)マイエミール期(前700年―前505年)。騎馬民族的な生活をし,まだ鉄器はない。(6)パジリク期(前500年―後105年)。鉄器が出現し,豪華な木槨(もっかく)墓,馬の陪葬が見られ,パジリク2号墓からは入墨のある男子の遺体出土

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アルタイ文化」の意味・わかりやすい解説

アルタイ文化
あるたいぶんか
Алтай/Altai

アルタイ山麓(さんろく)に形成された新石器文化である先アファナシェボ文化(紀元前四千年紀に成立)から、紀元前後に成熟をみたパジリク文化(前500~後100)に至る諸文化の総称として、広義に用いられることがある。しかし、文化の名称としては、今日では適切でなく、あまり使用されていない。

[大塚和義]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android