イサルコ火山(読み)いさるこかざん(英語表記)Volcán Izalco

日本大百科全書(ニッポニカ) 「イサルコ火山」の意味・わかりやすい解説

イサルコ火山
いさるこかざん
Volcán Izalco

中央アメリカエルサルバドルにある安山岩質活火山標高1950メートル。1770年にサンタ・アナ火山(2181メートル)の寄生火山として誕生し、1966年までしきりに噴火反復、それまでの地面との比高650メートル以上に成長した。以後は噴気活動だけで小康を保っている。世界でもまれな新火山で、噴火は爆発型だが、溶岩流熱雲も生じやすく、よく被害を出した。

諏訪 彰]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イサルコ火山」の意味・わかりやすい解説

イサルコ火山
イサルコかざん
Volcán de Izalco

エルサルバドル西部にある活火山。標高 1830m。同国の最高峰サンタアナ火山 (2382m) の寄生火山で,その南に 1770年の噴火により形成された。その後もしばしば噴火し,その火煙は太平洋上の船からも望まれ,航行目印とされた。現在中央アメリカで最も活発な活火山の一つで,山体円錐形をなし,植生を欠くため黒い斜面をみせている。南西麓にイサルコの町がある。

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