小康(読み)ショウコウ

デジタル大辞泉 「小康」の意味・読み・例文・類語

しょう‐こう〔セウカウ〕【小康】

事態がしばらくの間、収まっていること。「国境紛争小康を保っている」
悪化方向にあった病状が治まって、安定した状態になること。「病気小康を得た」「小康状態」
[類語]安全無事安泰平安安心確実無難無害大丈夫穏やか平穏平らか温和安寧あんねい安穏あんのん事無しセーフティー無毒

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精選版 日本国語大辞典 「小康」の意味・読み・例文・類語

しょう‐こうセウカウ【小康】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 世の中がしばらくの間無事であること。さわぎがしばらくおさまること。小寧(しょうねい)
    1. [初出の実例]「唐宋雖頗小康、本非仏法、亦不太平」(出典童子問(1707)上)
    2. 「小康(セウカウ)は斯くして事を好まない夫婦の上に落ちた」(出典:門(1910)〈夏目漱石〉二三)
    3. [その他の文献]〔礼記‐礼運〕
  3. 病気が、すこしよい状態になること。小寧。
    1. [初出の実例]「ちょっと小康を見せてゐた胸の病気が」(出典:多情仏心(1922‐23)〈里見弴〉ひとり旅)

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