イレデンティズモ

世界大百科事典 第2版の解説

イレデンティズモ【irredentismo】

イタリア史の用語で,通常〈未回収地回復運動〉と訳される。イタリア王国は1861年に成立し,統一国家としての体裁を一応整えた。しかし,なおも外国の支配下におかれたイタリア人居住地域が残った。そうした未回収地域,なかでも66年のベネチア解放戦争後もオーストリアの統治下に残るトレンティノやトリエステ,ダルマツィア等のイタリアへの併合を求める運動および思想をイレデンティズモと呼ぶ。 イタリアがその自然国境線,歴史的国境線にまで到達しなければ真の民族的統一は達成されないとする点で,イレデンティズモはイタリアの統一をめざしたリソルジメント運動の延長上にあるといえる。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

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