ウィーン市庁舎(読み)ウィーンしちょうしゃ

世界の観光地名がわかる事典 「ウィーン市庁舎」の解説

ウィーンしちょうしゃ【ウィーン市庁舎】

オーストリアの首都ウィーンの市庁舎。フリードリヒ・シュミット広場(ウィーン1区)にある。広場の向かいにはブルク劇場がある。市庁舎は5つの尖塔を持つネオゴシック様式の建築物で、建築家フリードリヒ・フォン・シュミットの設計をもとに、1872~1883年にかけて建設された。市庁舎に隣接して、市庁舎前広場(ラートハウス広場)、市庁舎公園(ラートハウス公園)がある。この広場と公園は市庁舎とほぼ同時期に完成したものである。市庁舎前広場では、毎年7~8月に開催される「ウィーン市庁舎広場映画祭」やクリスマス市、1月中旬から3月初めにかけてオープンするスケートリンク(ウィーンのアイスドリーム)など、年間を通じてさまざまなイベントが開かれている。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウィーン市庁舎」の意味・わかりやすい解説

ウィーン市庁舎
ウィーンしちょうしゃ
Wien Rathaus

ウィーン市の新市役所庁舎。 F.シュミットの設計により,1872~83年に建築。外観中央の一段と高い塔を中心にその左右小塔を配した対称形で,イギリス 19世紀初期の絵画的ゴシックを思わせるピクチャレスクな構成をとっている。またビクトリア朝ゴシックの新手法も取入れられており,ゴシックとルネサンスの両様式が混合された折衷主義的な傾向を示した作品である。

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