ウサインボルト(その他表記)Usain Bolt

現代外国人名録2016 「ウサインボルト」の解説

ウサイン ボルト
Usain Bolt

職業・肩書
陸上選手(短距離) 北京五輪・ロンドン五輪金メダリスト

国籍
ジャマイカ

生年月日
1986年8月21日

出生地
トレロニー郊外シャーウッド

本名
Bolt,Usain St Leo

受賞
IAAF世界最優秀選手賞〔2008年・2009年・2011年・2012年〕,ローレウス・スポーツ賞〔2009年・2010年・2013年〕

経歴
ジャマイカの農村出身。少年時代はサッカークリケットに打ち込み、13歳ごろ陸上に転向当初は200メートルを専門とし、2002年史上最年少の15歳で世界ジュニア選手権200メートル優勝。2003年世界ユース選手権200メートル金メダル。2004年には17歳で19秒93のジュニア世界記録をマーク。10代で20秒台突破は世界初だった。2007年世界選手権大阪大会200メートルでタイソンゲイ(米国)に次いで銀メダル獲得し、世界最速を争う100メートルに本格参戦。2008年5月リーボックGP100メートルで、アサファ・パウエル(ジャマイカ)の持つ世界記録を100分の2秒上回る9秒72で優勝。8月北京五輪100メートルでは、史上初めて9秒70を突破する9秒69の世界記録で金メダルを獲得。200メートルでも19秒30の世界記録で金メダル。両種目制覇は、男子では1984年ロス五輪のカール・ルイス(米国)以来で、男子で両種目の世界記録を同時に保持するのは、史上3人目の快挙。4×100メートルリレーでは第3走者を務め、世界記録で優勝。出場した全種目で世界記録を樹立し、3冠を達成した。2009年8月世界選手権ベルリン大会100メートルでは9秒58の驚異的な世界記録でゲイらに圧勝し、世界選手権では初の金メダルを獲得。200メートルでも自身の記録を0秒11更新する19秒19で優勝、4×100メートルリレーも制し、短距離3冠に輝いた。2011年世界選手権大邱大会では100メートル決勝フライング失格したものの、200メートルは金メダル。アンカーを務めた4×100メートル優勝。2012年ロンドン五輪は100メートル(9秒63の五輪記録)と200メートル、4×100メートルリレー(36秒84の世界記録)で世界初の2大会連続の短距離3冠に輝く。2013年世界選手権モスクワ大会も短距離3冠に輝き、2015年世界選手権北京大会で史上初となる2大会連続で短距離3冠を達成、世界選手権の金メダルは最多の11個となった。電光石火の走りから、“ライトニング・ボルト(稲妻)”と呼ばれる。196センチ、86キロ。

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最新 世界スポーツ人名事典 「ウサインボルト」の解説

ウサイン ボルト
Usain Bolt
陸上

陸上選手(短距離) 北京五輪・ロンドン五輪金メダリスト
生年月日:1986年8月21日
国籍:ジャマイカ
出生地:トレロニー郊外シャーウッド
受賞歴:IAAF世界最優秀選手賞〔2008年・2009年・2011年・2012年〕;ローレウス・スポーツ賞〔2009年・2010年・2013年〕
経歴:ジャマイカの農村出身。少年時代はサッカーやクリケットに打ち込み、13歳ごろ陸上に転向。当初は200メートルを専門とし、2002年史上最年少の15歳で世界ジュニア選手権200メートル優勝。2003年世界ユース選手権200メートル金メダル。2004年には17歳で19秒93のジュニア世界記録を達成。10代で20秒台突破は世界初だった。2005年世界選手権ヘルシンキ大会200メートル8位。2007年世界選手権大阪大会200メートルでタイソン・ゲイ(米国)に次いで銀メダルを獲得し、世界最速を争う100メートルに本格参戦。2008年5月100メートルで世界歴代2位の9秒76をマーク。同月リーボックGP100メートルで、アサファ・パウエル(ジャマイカ)の持つ世界記録を100分の2秒上回る9秒72で優勝。8月北京五輪100メートルでは、史上初めて9秒70を突破する9秒69の世界記録で金メダルを獲得。200メートルでも19秒30の世界記録で金メダル。両種目制覇は、男子では1984年ロス五輪のカール・ルイス(米国)以来、24年ぶり9人目。男子で両種目の世界記録を同時に保持するのは、史上3人目の快挙。4×100メートルリレーでは第3走者を務め、37秒10の世界記録で優勝。出場した全種目で世界記録を樹立し、3冠を達成した。2009年5月路上に特設した直線の150メートルコースを走る陸上競技会で、史上最速となる14秒35をマーク。8月世界選手権ベルリン大会100メートルでは9秒58の驚異的な世界記録でゲイらに圧勝し、世界選手権では初の金メダルを獲得。続く200メートルでも自身の記録を0秒11更新する19秒19で優勝、4×100メートルリレーも制し、3冠に輝いた。2011年世界選手権大邱大会では100メートル決勝でフライング失格したものの、200メートルは同季世界最速記録となる19秒40で金メダル。アンカーを務めた4×100メートルリレー決勝では37秒04の世界記録で優勝した。2012年ロンドン五輪は100メートル(9秒63の五輪記録)と200メートル、4×100メートルリレー(36秒84の世界記録)で世界初の2大会連続の3冠に輝く。2013年世界選手権モスクワ大会も100メートル、200メートル、4×100メートルリレーを制し、カール・ルイス、マイケル・ジョンソン(米国)、アリソン・フェリックス(米国)と並び、世界選手権の金メダルが8個となった。電光石火の走りから、“ライトニング・ボルト(稲妻)”と呼ばれる。196センチ、93キロ。

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知恵蔵 「ウサインボルト」の解説

ウサイン・ボルト

ジャマイカの陸上競技短距離選手。1986年8月21日、ジャマイカ・トレローニー生まれ。
身長193cm、体重76kg(IAAF国際陸連のデータによる)。
100m、200mの自己ベストは、ともに2009年8月にドイツ・ベルリンで行われた世界陸上競技選手権(世界陸上)決勝での優勝タイムで、それぞれ9秒58(100m)および19秒19(200m)。いずれも世界記録を更新している。
08年の北京五輪では、男子200m決勝でマイケル・ジョンソン(米国)の持つ世界記録19秒32を12年ぶりに0秒02更新して優勝するなど、100m、200m、4×100mリレーの3種目すべてで当時の世界新記録を樹立し、3冠に輝いた。世界新記録での同種目3冠は、オリンピック、世界選手権を通じて史上初。100mで世界選手権優勝、五輪優勝、世界記録保持者の3つのタイトルを独占したのは、モーリス・グリーン(米国)。1999年セビリア世界選手権、2000年シドニー五輪など)以来である。
ジャマイカでは幼いころから俊足で知られた。02年に同国キングストンで行われたIAAF(国際陸連)世界ジュニア陸上競技選手権の200mでは大会史上最年少で優勝し(記録は20秒61)、翌年の世界ユース陸上競技選手権でも優勝している。
短距離選手としては長身で、一般にはスタートの反応時間やレース序盤の加速の面で不利とされるが、ボルトは大きなストライドと速いピッチを兼ね備えた走りでレース中盤から圧倒的なスピードで一気に飛び出し、後半もスピードが落ちることなく他を寄せ付けない。
北京五輪では、予選から決勝まですべてのレースで後半をジョギングのように流して余裕のゴールを見せた。男子100m決勝では、80m付近で勝利を確信して流して走り、ゴール直前には胸を手でたたいてアピールなどしながらも9秒69の世界記録で圧勝した。そのため、最後まで全力で走っていれば9秒6を切れたかどうかが大きな話題となった。ベルリン世界陸上では、ボルトが全力で走るかどうかとその記録に世界が注目する中、全力の走りで圧巻の世界新記録だった。
こうした破天荒のパフォーマンスや、スタート前やゴール後に見せる「サンダーボルトポーズ」、ジャマイカのダンスのようなステップなどからうかがえる陽気なキャラクターも、人気の一因。
09年シーズンの契約スパイクはプーマ(PUMA)。

(葛西奈津子  フリーランスライター / 2009年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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