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ウサイン・ボルト うさいん・ぼるとUsain Bolt

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知恵蔵の解説

ウサイン・ボルト

ジャマイカの陸上競技短距離選手。1986年8月21日、ジャマイカトレローニー生まれ。
身長193cm、体重76kg(IAAF国際陸連のデータによる)。
100m、200mの自己ベストは、ともに2009年8月にドイツベルリンで行われた世界陸上競技選手権(世界陸上)決勝での優勝タイムで、それぞれ9秒58(100m)および19秒19(200m)。いずれも世界記録を更新している。
08年の北京五輪では、男子200m決勝でマイケル・ジョンソン(米国)の持つ世界記録19秒32を12年ぶりに0秒02更新して優勝するなど、100m、200m、4×100mリレーの3種目すべてで当時の世界新記録を樹立し、3冠に輝いた。世界新記録での同種目3冠は、オリンピック、世界選手権を通じて史上初。100mで世界選手権優勝、五輪優勝、世界記録保持者の3つのタイトルを独占したのは、モーリスグリーン(米国)。1999セビリア世界選手権、2000年シドニー五輪など)以来である。
ジャマイカでは幼いころから俊足で知られた。02年に同国キングストンで行われたIAAF(国際陸連)世界ジュニア陸上競技選手権の200mでは大会史上最年少で優勝し(記録は20秒61)、翌年の世界ユース陸上競技選手権でも優勝している。
短距離選手としては長身で、一般にはスタート反応時間レース序盤の加速の面で不利とされるが、ボルトは大きなストライドと速いピッチを兼ね備えた走りでレース中盤から圧倒的スピードで一気に飛び出し、後半もスピードが落ちることなく他を寄せ付けない。
北京五輪では、予選から決勝まですべてのレースで後半をジョギングのように流して余裕のゴールを見せた。男子100m決勝では、80m付近で勝利を確信して流して走り、ゴール直前には胸を手でたたいてアピールなどしながらも9秒69の世界記録で圧勝した。そのため、最後まで全力で走っていれば9秒6を切れたかどうかが大きな話題となった。ベルリン世界陸上では、ボルトが全力で走るかどうかとその記録に世界が注目する中、全力の走りで圧巻の世界新記録だった。
こうした破天荒パフォーマンスや、スタート前やゴール後に見せる「サンダーボルトポーズ」、ジャマイカのダンスのようなステップなどからうかがえる陽気なキャラクターも、人気の一因。
09年シーズンの契約スパイクプーマ(PUMA)。

(葛西奈津子  フリーランスライター / 2009年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」
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