ウダヤギリ

世界大百科事典 第2版の解説

ウダヤギリ【Udayagiri】

中部インドの古代遺跡。サーンチーの北東約9kmに古代の商業都市ビディシャーがあり,その北郊ベースナガルからはマウリヤ時代からグプタ時代に至る多数の石彫が出土した。しかし現地に残るのは,土地の人々が〈カーム・バーバー〉と呼ぶ石柱のみである。刻文によれば,ビシュヌ教徒であったタキシラのギリシア人ヘリオドロス(前2世紀末期)が造立したガルダ鳥の彫刻をのせた石柱であったことがわかる。ベースナガル西方の低い丘の東麓にあるウダヤギリ石窟は,最古のヒンドゥー教石窟として知られている。

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世界大百科事典内のウダヤギリの言及

【カンダギリ・ウダヤギリ】より

…東インド,オリッサ州ブバネーシュワルの南西約6kmの相接する二つの丘カンダギリ(南西,15の石窟と19世紀初期再建の石積寺院)とウダヤギリ(北東,18の石窟と頂上に後円の石積寺院址)にあるジャイナ教遺跡。ウダヤギリ第14窟にあるカーラベーラ王の刻文は前1世紀末期と考えるのが有力で,おもな石窟はそれから2世紀ころまでに掘られた。…

【グプタ朝】より

…マトゥラーではジャイナ教やヒンドゥー教彫刻も頂点を迎えた。一方,マールワー地方では,ラーマグプタのころにすでにかなりの発展段階にあったことが知られ,次いで401年の銘があるウダヤギリ石窟には,生命力の横溢したヒンドゥー教彫刻の傑作がのこされている。その他この地方では,サーンチーの仏教彫刻,エーランやデーオーガルのヒンドゥー教彫刻も重要である。…

※「ウダヤギリ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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