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ウマル・イブン・アビー・ラビーア ウマル・イブン・アビー・ラビーア`Umar ibn Abī Rabī`ah

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ウマル・イブン・アビー・ラビーア
`Umar ibn Abī Rabī`ah

[生]644? メッカ
[没]720?
アラビアの詩人。「ガザル」という新しい抒情詩体を用いて,アラビア語の詩界に新生面を開いた。メッカのクライシ族の富豪の子として生れ,青春時代をメジナで暮したが,やがて故郷に戻った。南アラビアシリアイラクなどにも旅した。生涯多くの女性との交わりがあったと伝えられるが,伝説的要素が多い。恋愛詩において独自の境地を開き,また都市で生れ,都会生活をうたった最初のアラブ大詩人とされる。平明な言葉のうちに,真実の心を伝え,現代になってその評価はますます高まってきた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ウマル・イブン・アビー・ラビーア
うまるいぶんあびーらびーあ
‘Umar ibn Ab Rab‘ah
(644―719)

古代アラビアの官能詩人。メッカ市の富裕商人の家に生まれる。青春時代から婦人たちとの遊びに熱中して、彼女たちとの交情を情熱的に歌い上げた。世の男女は彼の詩に夢中になり、当時のある謹厳な宗教学者でさえも、その詩の濃厚な描写の一節をそらんじるのを自制できなかったという。巡礼途中の子女を題材とした愛欲の詩をも詠んだので、良家の子女はメッカ巡礼を見合わせるという事態さえ起こった。そこで教王(カリフ)は彼を紅海の一孤島に島流しにしたが、老年になって改悛(かいしゅん)して帰郷を許され、以後禁欲の生活を送ったといわれる。[内記良一]

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