ウリジン二リン酸(読み)うりじんにりんさん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウリジン二リン酸」の意味・わかりやすい解説

ウリジン二リン酸
うりじんにりんさん

生物体内に存在する化学物質UDP(uridine diphosphate)と略記する。ウラシルリボース、2分子のリン酸から構成されるピリミジンヌクレオチドである。UDPは、生物がショ糖グリコーゲンなどの糖類合成する際、また単糖類相互に変換する際に重要な働きをする多くの糖ヌクレオチドの構成成分である。また、RNAリボ核酸)合成の前駆物質の一つであるUTPウリジン三リン酸)はUDPを経て合成される。

[笠井献一]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android