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エベン

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百科事典マイペディアの解説

エベン

北方ツングース系の一支族。旧称ラムートLamut。沿岸ツングースとも呼ばれる。約1万2500人(1979)。ロシアサハ共和国北東部,オホーツク海沿岸地帯に定住し,海獣狩猟と漁労が生業。
→関連項目サハツングース語系諸族

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

エベン
えべん
Eveny

ロシア東部、オホーツク海沿岸およびその流入河川沿岸に住み、満州・ツングース語に属するエベン語ラムート語)を話す人々。ラムート人Lamutともいう。ラムートの名称はラムー(海)に由来するが、現在では自称に従ってエベンといい、狭義のエベンキ人(ツングース人)、ナーナイ人(ゴルド人)らとともに北方ツングースを構成する。伝統的には狩猟、漁労とトナカイ飼育を生業としている。トナカイの餌(えさ)である地衣類が豊富で獲物の多い場所を求めて移動しながら生活する。狩猟対象は食料として、野生トナカイ、シカなど、毛皮用にキツネ、テン、イタチなどで、また、クマ、オオカミも狩猟する。飼育トナカイは、食料としてだけでなく、運搬用としても重要である。漁労をおもな生業とするエベン人は、夏の初めになると海岸に家を建てて住み着き、船を巧みに使って魚をとり、冬になると内陸地へ移動する。
 しかし、今日ではエベン人の多くは、しだいに定住生活へ移りつつある。ほかの北方アジア諸民族と同じように、シャーマニズムや動物霊、山の主に対する信仰をもち、これらに関する儀礼を行う。出自は父系で、結婚は氏族外婚制をとる。[板橋作美]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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